雨降りはじめて出荷に行けないから余談を1つ。
去年末とかから、E-BIKEってのがしきりに取り上げられはしはじめて、
色んなメーカーから出てるんだけども、ほんとに売れてんのか?
が、極めて不透明なのと、実感的にも売れてない印象。
例えば、それでも、各メーカー1車種1,000台とかの単位では作ってるはずで、
そのくらいの目標値はクリアできてるのか・・・
で、自転車にそもそも興味がある人とかは、雑誌見たり、サイト見たりすると、
やたらとE-BIKEが取り上げられてて、「人気がある」「注目されている」「売れている」
って錯覚するんじゃなかろうか?
ただ、まぁ、あたしの居る広島市は地方都市だし、人口密度とか取扱販売店の数とかからして、
どう考えても、東京とか大阪とか、大都市主体に売れているはずで、
あたしの体感はいまいちあてにならんのだけども。
1、売れない・売りにくい最たる点は値段が高すぎるところ
ママチャリ系の電動自転車が10万前後で買えるのに、E-BIKEカテになるととたんに30万。
「まぁ、とっつきにくいよね。」
っていう。
これは生産台数とかが劇的に増えたら、多少は値下がりもするんだろうけど。
2、日本独自な電動アシストの安全基準
結局、ママチャリ電動と同じ電動アシスト自転車になるんだから、時速24KmでアシストOFF。
なわけですよ。
それも、あくまで自転車だから、ペダリングに対してのアシストで。
一時問題になってた、フル電動のモペットみたいなやつが走りまくってたけど、
あんな感じで、新カテゴリー作って、セルで時速40Kmくらいまで出せるような乗り物を作って欲しい。
バイクじゃなく、電動自転車でもない乗り物扱いで。
要は、そうなってないから、スポーツバイクなら時速24Kmなどすぐに到達するんで、
そもそも、アシストが要るのかどうかって話にまで引き戻されるし。
3、販売店が乗り気になれない点
この視点は、”こっち側”にいる人にしかわからない視点なんだけど、
例えば、
定価で30万します。
↓
仕入れ値も実は無茶苦茶高いです。
↓
販売時も言うほど値引きはありません。
↓
売れるかどうかわからないから在庫したくない。
↓
置く店が限られる。
↓
消費者が実車を見る機会が減る。
みたいなね。
途中に付け加えるなら、カスタム提案とかによる、ビジネス的に言うとクロスセルがやりづらい。
例えばロードバイクなら、初めて買う人はどノーマルでも鍵とかライトとか、空気入れやら、
まぁ、いろいろ関連商品を買う余地があるんだけど、そこはまぁ、一緒か。
※E-BIKEの場合、実際は鍵もライトもついてることが多いけど。
そうでないのは、例えばギア変えたり、チェーン変えたり、タイヤの太さとかブランド変えたり。
ある程度自転車に乗ってる人がいろいろパーツを変えていく部分の話。
結局、電動アシスト自転車って型式認定とかがあるもんだから、その申請内容のとおりでないと、
基本はまずいわけですよ。
それこそ、あたしがミヤタのクルーズでいろいろパーツ交換とかして乗ってたけど、
理論上は元のアシスト出力と同じ設定にしてたけど、あれも高確率でOUTなわけですよ。
よりまずいのは、なるべく強くアシストさせたくて、ローギアを大きくする方向かと。
多分MTB並みに40Tとか50Tみたいな設定にしたら、漕ぎ出しでチェーンがちぎれるんじゃないかと不安になるくらい、
強烈なアシストになると思う。
話逸れたけど、要は、駆動部分とかに手が出しづらいから、そこでの工賃含めた売上ってのが期待もし辛い。
軽量化とか、ギア比変更とか、タイヤの太さ変えたりとか。
事、3つめの理由は一般の人からしたら知ったこっちゃない話なんだけど、
業界的に自転車が売れなくなってるわけで、
そんなタイミングで売れるかどうかもわからない高単価商材とか置いたら、
不良在庫でずっと残り続ける可能性があるわけで。
なので、自身持って展示とかしてるお店は、客層とか、置いてる自転車の単価とかがばっちし合ってて、
別に置いといても苦にならないってことだと思う。
あとは、もう、これを買えるとしたら、メーカーが販売店を切って直販し始めるくらいか?
事、キャニオンがネット通販で直売やってるわけで、あんな感じで他のメーカーも追従するんじゃなかろうか?
買う人全員が全員、販売店が腕によりをかけて組み立てるのを求めてないだろうし、
とりあえず、普通に乗れる状態に組み立ててくれたらそれでOKなんだろうし。
まぁ、そんなところで、あと5年したら、「E-BIKEとはなんだったのか?」
ってならないように、業界全体の必死感が有るから傍観しとくくらいのことで。
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